「2023年 年頭所感」
皆様、あけましておめでとうございます。
平素は嘉泉のご愛顧ならびにメールマガジンのご購読をいただき
誠にありがとうございます。田村酒造場 田村半十郎でございます。
田村酒造場創業200周年であった2022年は何事にも意欲的に取り組んだ
一年となりました。
おかげさまでこの大きな節目を十六代当主として無事に乗り越えられ、
ホッとすると同時に、次の三百年目に向けたスタートをきったことを自覚し、
いっそう身が引き締まる思いです。
昨年はイベントも多く、なかでも初開催となった蔵開きは思い出深いものでした。
福生市商工会が主催し、舞台は市内に2つある酒蔵。
福生市の産業やお店のPRも兼ねた大規模な内容になりました。
このようなイベントが偶然、当蔵の200周年に企画され、コロナ感染者数も
ひと段落したタイミングで実行されたことは幸運でした。
事前予約・抽選・定員制ではありましたが、普段なかなかお会いできない
消費者の方々と触れ合うことができ、おいしそうに酒を飲んでいただける姿や
皆様の笑顔を目の当たりにすると、酒蔵冥利につきます。
「ZOOM呑み」という言葉も誕生したコロナ騒動ですが、やはり日本酒は、
リアルで集い、社交をしながら、楽しく飲むシーンが似合う酒だなと
再確認いたしました。
アフターコロナの世界においても、世界が認める日本と日本人の美点、気質、
価値観、文化などは不変のはずです。
当蔵も次の100年、時代の潮流を見据えながら、ひるまず挑戦を続けるとともに、
代々、ぶれずに守り継いできた信念を貫き、次世代に伝えて参ります。
本年も精進いたします。どうぞご期待ください。
田村半十郎